自宅で作るパスタ料理:レモンクリームパスタ

自家製パスタとレモンクリーム、パンチェッタとイタリアンパセリ

レモンの酸味でキレをつけたクリームパスタ。作るようになったのは比較的最近ですが、広島で沢山の柑橘類に触れてきた自分にとって、とても存在感の大きい料理です。

味のベースは

ソースのメインとなる材料は生クリームですが、ただ単にクリームをパスタに絡めるのではなく、工夫をすることで何段階も美味しく仕上げることができます。

一つはチーズです。塩分や旨味成分グルタミン酸を足すことができるほか、クリームだけでは足りないとろみを補うことで、クリームソースとしての完成度を高めます。個人的な好みですが、ペコリーノやパルミジャーノだとこの品には味が強い気がするので、グラナ・パダーノを使っています。また、バターもお好みで。コクととろみが付加されます。

もう一つのメインはレモンです。レモンの実から果汁を絞っても良し、市販のレモン果汁でも十分美味しく作れます。重要なのはタイミング。最後にソースとパスタを和える段階で入れましょう。早すぎると酸味と香りが飛んでしまいますし、盛り付けの時にかけると馴染んでくれず酸っぱくなります。

どんな具材を選択する?

具材ですが、パンチェッタ、ベーコン、生ハムなどの塩っ気のあるお肉をおすすめします。一気に食べ応えが増します。他には、キノコでグアニル酸を足したり、ハーブで爽やかさをプラスしたりしても良いですね。ソースにレモンを使っているので、レモンの皮をすりおろしたり、皮を千切りにしてふりかけたりすると、さらにレモンを主張させられます。

生ハムとマッシュルームを入れたレモンクリームのメッツェペンネ

塩分濃度は

具材で塩っ気のあるものを入れた場合は、それだけでソースの塩分が決まります。一方で、余計な材料を入れず、シンプルなレモンクリームパスタにしたい場合は、クリームに塩を入れて塩分濃度を調節するのは少し難しいため、パスタ湯の方を塩分濃いめにして合わせると良いでしょう。パスタ湯の塩分濃度は普通1%とかですが、1.5〜1.8%くらいにして茹でて合わせます。

シンプルなレモンクリームのクロゼッティ、皮の千切り添え、パスタ湯は塩分濃度1.6%で

作り方1:シンプルなレモンクリームパスタ

食材
  • レモン 1/2個
  • 生クリーム 50mL
  • チーズ(グラナ・パダーノ) 10g
  • パスタ 80g (ショートパスタなら70g)
  • 塩分濃度1.6%のパスタ湯
  • 胡椒、バター (お好み)
調理手順

レモンの果汁を絞り、皮を切って千切りにする。チーズはすりおろしておく。フライパンに生クリームを入れ、弱火で温める。パスタを茹でたら、パスタとチーズをクリームの中に入れて混ぜ合わせる。このとき、お好みでバターも入れて溶かす。最後にレモン果汁を入れ、軽く混ぜたら、皿に盛り付ける。お好みで胡椒を少しかけ、千切りにしたレモンの皮をかける。(皮は千切りの代わりに、すりおろしても良い。)

作り方2:生ハムを入れたレモンクリームパスタ

食材
  • レモン 1/2個
  • 生クリーム 50mL
  • チーズ(グラナ・パダーノ) 10g
  • 生ハム 20g
  • オリーブオイル 適量
  • パスタ 80g (ショートパスタなら70g)
  • 塩分濃度1%のパスタ湯
  • 胡椒、バター(お好み)
調理手順

フライパンで、一口サイズに切った生ハムをオリーブオイルで炒めて、焼き目を付ける。その中に生クリームを入れ、弱火で温める。それ以降はシンプルなレモンクリームパスタと同じ手順。パスタ湯の塩分濃度が違うことに注意。